何曜日なら・・いい？(arxym)曜日シリーズ(３)

＝好きだ。・５＝ ページ5

「なぁ・・平気？？大ちゃん・・？」

俺の頬っぺたに山田の息がかかる・・。




・・や、ヤバいっ。

た、頼むから・・近付かないでくれ・・。




山田は俺の背中を優しく擦りながら

「大丈夫？
　どこぶつけたの・・？平気・・？」



心配そうな顔で俺の顔を覗き込んで

そっと俺の頭を撫でて

「平気？・・ココぶつけたの？痛い？？」




＿＿＿＿もぅ・・触らないでくれよ。


変な気起こすヤツに・・なりそうで

俺・・ヤバいや＿＿＿＿＿。





＿＿俺は、バッと起き上がり立って

「へ、平気、平気。
　心配させてマジ、ごめん。
　ホント、大丈夫だから＿＿＿＿。
　・・しっかし、俺ってドジだよなぁ〜〜。」



明るい先輩。明るい先輩。

自然に。自然に。



山田は「ふふ。」って笑いながら

「気を付けなよ〜。冷やした方がいいかも。」


「平気だってっ。」


「頭は特に大切だよ・・・。
　あ、でも逆に、天才になったりしてねっ。」


「ん？・・・お―――――――い。
　それ、ど――ゆ――意味だ――――――。」



「んふふふふ。」


山田が、楽しそうに笑ってる。

綺麗な笑顔で笑ってる。



良かった＿＿＿。



うん、うん。よし、よし。

俺、自然に・・

明るい先輩になれてるな。


・・どう・・なれてるよな＿＿＿＿＿？



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




俺ってさ、何気によく校内ブラブラしてんだ。

意味なく・・って意味なくない。



山田に会わねぇーかなぁ〜ってさ。

そーしないと学年違うから

委員会のある木曜日以外、会えねーんだよ。



かと言って、１年の階に行くのも

用事ねーし・・勇気もない。

皆が来そうなトコ、よくブラついてんだー。



朝とかもさ、

会えたらラッキーだよなって思いながら・・。




って、駅から学校までの通学路

タラタラ歩いてる俺。

今日から、６月・・衣替え。




今日はあっちーから、半袖で良かったなぁ。

おまけに、今日は木曜日、委員会活動の日だっ。



むひひ。なんって、ちょっとスキップぎみに

歩いてた俺の後ろから

「大ちゃんっ！」って

背中をバシッと叩かれた＿＿＿。




「イッテェ〜。」って言いながら

俺、ニヤニヤしない様に

冷静ぶって振り向いて、ニカっと笑って

「おっはよ〜〜山田っ。」




「おっはよ〜〜大ちゃんっ。」


ニッコリと朝の眩しい光りを背に

衣替えの山田＿＿＿＿。

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