【ポケモンSV×その他諸々】異界の最強女神と緋色の宝探し Part6 (ページ7)

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第二百三十二話「最下層」ページ7

オーリムAI「私に搭載されている人工知能はあまりにも精度が高すぎて、エリアゼロの結晶体の力がなければこの電脳システムを保っていられない。だから私はこの施設から出る事ができないのだ」

A「博士亡き今はこの施設は貴方が管理してるんですか？」

オーリムAI「その通り。現在はオリジナルに代わってこの私、オーリムAIが管理者としてゼロラボを維持している…オリジナルの博士の死は、彼女の息子のペパーにとっては受け入れ難い事実だろうな」

A「博士が開発したタイムマシンの詳細ってお願いできます？」

オーリムAI「いいとも。博士と私の開発したタイムマシンは、モンスターボールを転送し異なる時間軸のポケモンを捕まえて現代へと呼び出すものだ。オーリム博士は生前、別の時代のポケモン…とりわけ古代のポケモンに熱心だった。今この時も、自動的に古代からポケモンを呼び出し続けているよ…他に訊きたい事はあるかな？」

A「では…オーリムAI、貴方の目的は何ですか？」

オーリムAI「…オリジナルの博士は、古代のポケモンと今のポケモンが仲良く生きる世界を夢見ていた。だがはるか古代の原始的かつ根源たる力はあまりにも凶暴すぎる…彼らの生命力は現代の生態系を壊してしまうのだ。オリジナルは"それも自然の一つの形だ"と言っていたがね」

A「オリジナルの博士無責任すぎますでしょ…」

オーリムAI「今はエリアゼロに張り巡らせているバリアで古代のポケモンがパルデアに出ていかないよう制御しているが…イダイナキバのようにバリアを突破するポケモンも現れた。彼等はいずれエリアゼロという箱庭を飛び出し、パルデア地方に蔓延るだろう…そうなれば、パルデアの豊かな生態系は破壊されてしまう。博士のコピーとして生み出された私だが、そのような惨劇が起きる事を合理的とは思わない…それを食い止めるためには、博士が用意した最強のAIを倒す必要があるのだ。A、その力で私の…博士の夢を破壊してくれ」

A「…えぇ。その話、引き受けました」

オーリムAI「…感謝する……最下層に着いた。行こう」

～神様移動中～

～タイムマシン付近にて～

オーリムAI「見よ、これが…テラスタルの力を使い作り上げたタイムマシンだ。これを止めるには、博士のIDが搭載されたスカーレットブックが必要だ…子供の頃から大好きなその本に最後のキーを入れるとは博士らしい」