27. 前夜。 ページ28
(2011.12.24)
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「「「『メリークリスマス！！！』」」」
カラン、とグラスが重なる音と一緒に響く私たちの声。グラスの中身はオレンジジュースだけどね。
そして目の前には、大我のママが作ってくれたホールケーキがドーンと大皿に置かれている。真ん中に"メリークリスマス"の文字も。
「すげぇー！これ手作り！？」
「お店じゃん……」
『あっ！サンタさん居る！』
お砂糖で出来たサンタさんとトナカイがちょこん、と乗っかってるのが凄く可愛い。
ももちゃんが言った通り、ホントにお店に出せるレベルだよ！毎回凄クオリティーがすぎる……！
「先にケーキ食う？」
『えーでも何か勿体ないよね、』
「ホントホント。」
「じゃあまずプレゼント交換会しようぜ！きょももいい？」
「ん。やろやろ。」
ママのケーキ褒められたからか、ジュース飲みながらちょっと得意げな顔してる大我。照れ隠しで喋らなくなるのが可笑しくて心の中で爆笑してしまったごめんね。？← そういう所が可愛いよね大我って。
持ってきたプレゼントを机に出すと、皆んなそれぞれ反応を示した。
「えっ、きょもの小さくね！？」
「いや樹のがデカいんだろ(笑)」
大我のプレゼントは手のひらサイズなのに、樹くんのプレゼントはそれの倍以上ある。大我のも気になるけど樹くん……何入ってるんだろう。
私はというと、大きくもなく小さくもなく……持ち帰りやすいサイズにした。
ももちゃんもあまり大きくないサイズ感だ。
「え〜〜樹の何入ってんだろ。」
「皆んな使える様にかなり実用的なものにした！」
「中々大きいけどね、(笑)」
「でも超使えるから(笑)」
「Aとかめっちゃ無難なサイズ感……」
『それ何か面白みないじゃん(笑)』
「あんまり期待されてない感が、(笑)」
『そうなると大我には当たらないで欲しいかな(笑)』
大我に無難って言われてちょっと凹むけど、プレゼントは気持ちだからね！
どうやってプレゼントを交換しようかって考えていると樹くんが突然声を上げた。
「あみだは！？めっちゃ公平じゃない！？」
「あぁ〜〜確かに良いかもね。」
「一人ずつ選んで、渡す相手は一斉に公開すれば面白いじゃん！」
『なるほど〜〜』
場所を選ぶ順番はジャンケンで決めるらしい。
私は3番目に選ぶ事になり、最初のももちゃん、次の大我に続いて場所を選んだ。
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作者名：aki | 作成日時：2020年8月27日 1時
