47話 ページ49
「バトル………？」
カルネの元に来ると、いきなりバトルを要求された。すると、カルネの後ろからあの子がヒョコと出てきた。私を見るなり、嬉しそうな顔をしてリボンをブンブンと振っていた。
「えぇ、あの時の仕切りなおし。一対一の勝負で決めましょう？」
そう言われ、私は戸惑った。私は、バトルしても良いのか？だって、私は……。そう思っていると、カルネは言った。
「そうね、まだ迷いがあるならこうしましょう。今まで通りのバトルがしたければ、貴方の手持ちから一体選ぶ。貴方が変わりたければ、あの子を選ぶ。」
そう言うと、ニンフィアは私の元にやって来た。恐る恐る私の元に来たニンフィアは、私の様子を伺った。私は、今回のことで感じた。私は今まで間違っていた。それを気づいたきっかけは彼とあの子のおかげなのだ。気づかなかったら、私は自分自身を失うところだった。
私は、変わりたい。あの時の悪夢は、なかなか消えそうにない。あの時の記憶はなかなか消えない。それでも、それを乗り越えて、私は変わろうと決めたんだ。
「ニンフィア、今までごめんね。こんな私だけど、私は新しい自分に変わりたい。だから、私と一緒に来て欲しい」
そう言うと、ニンフィアはパァァとして、強く頷いた。それを見たカルネは頬笑むと、キリッとした表情を見せた。
「貴方の覚悟、よくわかったわ。さぁ、早速バトルを始めましょうか！」
そして、カルネはサーナイトを繰り出した。
「ニンフィア、私に貴方の力をかして！」
そう言うと、ニンフィアは強く鳴いた。いつの間にか、消えていた何かが私の心を、魂を、湧き起こしていた。
あぁ、こんなにも、楽しかったのか。これを、忘れてしまうなんて。いや、忘れて気づいたきっかけになったのだ。
こんな楽しい時間がずっと、ずっと、続いて。途切れることのないこの好奇心を、興奮を、歓喜を、忘れたくない。そう思うことができる日が、戻ってきたんだ。
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ナノセンチメンタル(プロフ) - ついに続編が出ました。ここまで続いたのは皆様のおかげです。続編のタイトル名が変わってますのでお気をつけください。なお、続きは来週の水曜日あたりに更新します。 (2020年2月23日 20時) (
レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - ナノセンチメンタルさん» 続編ですか…良いですね(^_^;)是非とも読ませていただきます。 (2020年2月10日 19時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
ナノセンチメンタル(プロフ) - コメントありがとうございます！読んでくれた方が楽しんでもらえるような小説をこれからも書いていきたいと思います。この作品の続編も検討しているので、興味があったらぜひ読んでください。続編の報告は、コメント内で報告します。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 0e87ed2dba (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 面白い作品です。更新頑張って下さい。 (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノセンチメンタル | 作成日時：2019年12月20日 21時
