110話 ページ18
ウソップの制止を振り切ると、私の目に映ったのは…
大きな体、太い腕、ワニのように特徴的な長い口先、そして大きな帆…
「あ…あれはまさか…スピノサウルス！？」
ヤバいヤバい…興奮してドキドキが止まらない！え…どうしよ。スピノサウルスはリトルガーデンにいなかったから、リアルで見れるのが…嬉しすぎる！！
というか…本当に尾はヒレの代わりになってたんだ。つまり、水中での生活が主だったってこと？やっぱり肉の中でも魚が好きなのかな？わぁ…本当にティラノサウルスと違って手が大きい。四足歩行に近かったって説は正しかったんだ。それにしても頭部はやっぱりワニに近いや…鼻の位置が高いし、歯は円錐形だし！上顎の先は触覚が優れてるらしいけど、どうなんだろう？あと…帆は実際何の為にあるのかな？温度調整？求愛とか威嚇の為？
…
ローside
「おい、A！何ボーッとしてやがる！」
いくら声をかけようが、肩を叩こうが、反応しない。ただただキラキラと目を輝かせて黒足屋とページワンの勝負を見ている。
まさかとは思うが…Aはステルス・ブラックのファンなのか？ジェルマは確かに人気だ。少し悪そうなやつの方が女受けするしな…だが、Aがジェルマが好きと言うのはダメだ！多少俺とAの性格や好きな食べ物、趣味などが合わなかろうが構わない。が…Aには絵物語『海の戦士ソラ』の中ではジェルマではなく、俺と同じソラのファンであってほしい。
「か、カッコいい…」
「は？」
頰を紅潮させながら放った言葉は俺には掛けてくれたことのない言葉。Aにとって俺がその言葉をもらえるような立ち位置にいないことくらい分かってはいる。分かってはいるが…それでも目の前で言われると相当ショックだ。
「やべェな…こうなるとAはなかなか厄介なんだ」
鼻屋は遠い目をしながら肩を落とす。つまりは、こういうことが以前もあったってことかよ。
俺はAの前に立ち、視界を遮る。すると、Aは眉を寄せ、頰を膨らませた。
「トラ男、どいて！見えない」
「嫌に決まってんだろ」
「おいおい…お前、なんでそんなに不機嫌なんだよ」
ロボ屋の呆れたような声が耳に入った。知るかよ…これに関してはAが悪い。先日告白した男を目の前に別の男のことを「かっこいい」などとのたまったのだから。
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ゆう(プロフ) - とても、楽しく読ませていただいてます。また、続き読みたいです。 (2022年1月31日 15時) (
レス) @page19 id: fe95cae7da (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月11日 19時) (レス) id: 8a86a2abc8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃを操作してます。続編おめでとうございます。 (2021年9月11日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころ | 作成日時：2021年9月11日 14時
