94話 ページ2
「よいか、お主達！
ここはワノ国…将軍の名は黒炭オロチ！
それに従う役人達はもれなくカイドウの息がかかっておる！お国の役人達は故に横暴だが…手を出せば事件はカイドウの耳に届く」
ワノ国に到着してすぐ私達は九里城(おでん城)跡に身を隠し、今後の方針を固め始めた。作戦は主に錦えもんが担っており、この国の情勢なども聞いたが…ワノ国というだけあって日本に似ているところが多々あるように思えた。ただ状況としては歴史で習った日本よりも随分と悪いモノだ。
「同心揃い、戦いの準備が整うまでは我々の存在がバレてはならん！まずは国の住人になりすまし…静かに、静かに任務を果たしてくれ！」
錦えもん達の表情はワノ国に到着してから堅いものとなった。それもそのはず…彼らは主君を20年前にカイドウとオロチによって失っているのだから…
その後彼らは主君おでんの奥方光月トキの能力により20年もの時を渡り、私達と出会った。その間にもワノ国の人々はカイドウとオロチの支配に苦しめられてきたのだ…彼らはワノ国の20年の全てを背負っていると言えるだろう。
…
決戦までの各々の役割が決まった。ウソップとゾロと私は反乱の意思を持つ同心を募り、フランキーはカイドウの屋敷図を入手するべく大工の棟梁の元へ弟子入りをし、ロビンは芸者となって敵の懐に潜り込むこととなった。
「ちなみに、兵はいくら必要なんだ？」
ゾロが厳しい声で言い放つ。私とゾロとウソップだけでは集められる数には限度があると言いたいのだろう。
「むむっ…ルフィ殿率いる麦わらの一味、ロー殿率いるハートの海賊団、ミンク族イヌアラシの銃士隊、ネコマムシの侠客団、反乱の意思を持つ侍達を合わせて理想は…五千は欲しいところ」
錦えもんは難しそうな顔をした。自分でもかなり無理のあることを言っていると承知の上なのだろう。だが、相手は四皇…五千集めなければ話にならない。
…なら…私が出来ることは…
「錦えもん、千追加しろ。兵は六千だ！」
『！？』
「な、な、何を申すか？A殿」
「五千にも集められるか微妙だってのに…」
「でも…何か考えがあるのね？」
驚きの表情を誰もが隠せないでいた。ロビンの言葉に頷く。
「流石に皆に千人も追加で侍を募れとは言わない。
私が請け負おう！」
「嬉しいお言葉だが…如何にして千もの兵を募るというのだ？」
「私の能力で賄えばいい。不朽不滅の兵士なんて四皇を相手取るに相応しいだろ？」
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ゆう(プロフ) - とても、楽しく読ませていただいてます。また、続き読みたいです。 (2022年1月31日 15時) (
レス) @page19 id: fe95cae7da (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月11日 19時) (レス) id: 8a86a2abc8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃを操作してます。続編おめでとうございます。 (2021年9月11日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころ | 作成日時：2021年9月11日 14時
