誂えられた異世界人 (ページ36)

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34話ページ36

「上出来じゃねェか」

ウソップもロビンも闘魚を倒したが、次から次へと湧いてくるように闘魚は現れる。

キリがないと判断したのか、トラ男はウソップにシーザーの錠を外すように指示し、シーザーに戦わせた。

「おぉ、強力！さすが3億の犯罪者」

ガスに引火させ、爆発を起こす攻撃は広範囲に及ぶもので、尚且つ威力も高い。嫌いだが、ちょっぴり感謝を伝えておいた。

「駆け抜けろ！」

「だから、おめぇは何で戦わねェんだ！」

「俺の能力は使う程に体力を消耗する…！帰り道こそ本領を発揮しなきゃならねェ…わかるか！？

少しでも力を温存しておくんだ。相手はドフラミンゴだぞ！」

トラ男は真剣な様子でそう言った。まるでここで全力を出し切ろうと考えているように見える。

私達の目的は四皇の首を獲ることの筈なのに…まるで、ここが終着点のようで…

「おい、やべぇ！橋が壊れてる。向こう岸は霧でよく見えねェ！」

少し走った先には道はなかった。

「正面から闘魚が来るぞ」

「これ以上壊されてたまるか！」

海面から闘魚の頭が出てきた。橋の上に上がってくると思った時だった。

「？」

闘魚は私達の目の前でピタリと止まった。

「よーし、引けェ〜」

「とれた、とれた！今日は決戦！闘魚シチューで力をつけるぞ！」

『おー』

可愛らしい掛け声と共にズルズルと闘魚は引きずられていく。

「誰の声？」
「島の住人か？」
「無人島じゃなかったのか？」
「…」

突然の出来事で私達は呆然としていた。ウソップが声を掛けると逃げるように島の方へ声が遠ざかっていった。一体誰なのだろう？あの闘魚を一瞬にして倒してしまうのだから、ただ者ではない。

その後、橋が途切れ、渡れない状況だったので、シーザーに乗って島まで運んでもらった。利用できるモノは全部利用していくスタイルですか…

微妙に怖い空の旅を終えて、、グリーンビットに着いた。島の付近の海には大量の船の残骸が浮かんでいる。恐らく闘魚にやられたのだろう。
島には私達が見上げなければならないほど、巨大な植物が生えていた。中には見たことのある植物もあるが、普通サイズの10倍以上大きい。

〜〜
道具とお話しできる力ですけど…有能です。

夢主ちゃんがインペルダウンに1人乗り込めたのは、ツクモ島の付喪神が海軍の軍艦に頼んで連れてってもらったからです。軍艦が自分で舵を切り、嵐とかも避けて目的地に連れてってくれます。

こういうのが東方っぽい要素です。