13話 ページ15
その後、ナミとボロボロのフランキーを連れて帰ってきたかと思うと、ルフィは突拍子もないことを言い出した。
『え〜！？ハートの海賊団と同盟を組む！？」
チョッパーとウソップの声が反響する。
声こそは出さなかったが、私も驚きが隠せなかった。しかも、四皇を倒すためのって…2年前トラファルガーが私達を助けたのはその布石と考えられなくもない。
「ナミを奪い返しに行っただけで何でそんなエキセントリックなことになってんだよォォ！こんな得体の知れねェスリリング野郎と手を組んだ日にゃおれぁ夜もオチオチ眠れねェよォ！」
エキセントリック…スリリング…ウソップはこの2年で言葉の言い回しが巧みになったようだ。
「ほらね、ルフィ！皆反対でしょ？やめましょう、こんな危ない話に乗るの！航海には私達のペースってものが…」
「そうだ、ルフィ！大体まだ四皇を視界に入れるなんて早すぎるよ！戦えるわけない！」
「そうだよな！お前も何か言ってくれ！」
ウソップは私の肩を揺すり、そう嘆願してくる。
「…まぁ、いいんじゃねーの？どーせ、ルフィだから遅かれ早かれ四皇に喧嘩売るだろうし…それを考えたら、同盟を組んでた方がマシだろ」
冷静に考えたら、そうなのだ。頂上戦争では一応、白ひげに海賊王になるのはオレだ的なことを言ってるし、魚人島ではビッグマムを怒らせた。黒ひげとは因縁があるし…
つまり言えることは、私達麦わらの一味は誰から狙われてもおかしくないということなのだ。相当迷惑をかける事は確かだが、味方がいる事で戦況は大いに変わる。
「A…そんな冷静に現実を語るなー！」
「そうだぞ！オレ、今ルフィが四皇に喧嘩売る状況が目に浮かんだんだぞ！」
「それは嫌ー！」
皆は頭を抱える。
ちなみにこれは私の作戦だ。ちょっとはこれでトラファルガーの思惑が分かればいいなと思って、言ってみた。
トラファルガーの様子をチラリと見てみたが、大分引いているようだ。次いでに言うと凄く嫌そうな顔である。だが、私と目が合った瞬間すぐ目を逸らす。やっぱり嫌われているのかもしれない。
残念ながら、表情からは読み取れず、騙そうとか裏切ろうと思っているか微妙だ。警戒はしておくに越したことはないだろう。
〜〜
星がついていました！ありがとうございます。
ローさんと夢主ちゃんの間には結構思い違いがあり、この先夢主ちゃんはローさんの思う通りに動きません。振り回されるローさんを乞うご期待！
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作者名：あんころ | 作成日時：2021年6月20日 18時
