暗殺者の好意【キルア】

ΔNO.4 ページ6

「へぇ…アイツやるじゃん…」

思わずジュースガブ飲み少年に対してそう思った。

あれ、絶対毒入りだろ。

飲めるっつー事は家庭で訓練でもさせられてたんだな。

「A?大丈夫?」

「全然。俺、元気だから」

ゴンに心配された。

ぼーっとしてたからだな、きっと。

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘ！！

ベルが鳴ると、自動ドアのように壁だと思っていたものが開く。

そこには人が立っていた。

「私、第一次試験の試験官、サトツでございます」

試験官が挨拶をする。

それからダラダラと少し話があり、

試験が始まった。

「マラソン…かぁ」

手をポケットに突っ込み走る。

「マジで怠いんだけど…」

「でも一緒に頑張ろうね!A」

ゴンにそう言われた。

頑張ろう、か…

「うん!!^^」

そんな言葉を他人から言われたのは初めてで。

嬉しくて思わず笑顔になってしまった。

「///」

「ゴン具合悪いのか？」

「大丈夫だよ！」

ま、本人が言ってるからいいか。

実際にはまだ顔赤いけど…

するとスケボーに乗ってマラソンする少年が追い抜いて来た。

「あ…」

ジュースガブ飲み少年…

その少年はちらっと此方を見て、

スケボーの速度を落とした。

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