暗殺者の好意【キルア】

Δ NO.ゴンside ページ27

扉を開けるとキルアが誰かに迫っていた。

少し興味があり、覗いて見るとAだった。

俺は思わず声が出てちゃったんだ。

ｺﾞﾝ)キルアと…A!?

するとAが今にも泣きそうな表情で俺に抱き付いてきた。

その時、Aの頬に一筋の涙が流れ落ちた。

それを見た俺は無償にキルアに対して腹が立って来たんだ。

それで睨んだりしちゃった…

キルア、俺の事嫌ったかな？

だとしたらごめんね、キルア。

キルアが泣かした証拠は無いのに…




でも俺はAの手を引いてキルアの前から立ち去った。

その後、防犯カメラが無くて人が居ない場所を選んで

Aから詳しく話を聞いたんだ。

話の最後辺りになるとAの声が震えてたのが良く分かった。

俺は黙って話を聞いていた…


やがて話が終わると、

「ゴン…」

Aが俺の名前を呼んだ。

ｺﾞﾝ)A、どうしたの？

「抱き付いて…良い？」

Aはほんのり赤面をして俺に言った。

ｺﾞﾝ)…うん、良いよ

俺がそう答えるとAはきゅぅっ…と抱き付いた。


暫く時間が経過しても抱き付くのを止めないA。

ｺﾞﾝ)Aは何で俺なんかに抱き付くの…?

「安心するんだ、暖かい人の温もり」

すんっとゴンの匂いを嗅いで

「ゴンの匂いすら安心出来るから…」

笑顔で抱き付くA。

…俺も抱き締め返した。

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