最下級呪術師は最強を救う。 3 【呪術廻戦】

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数ヶ月後。


「もしもし」

ふと高専の自室で作業をしていると、伏黒くんから電話がかかってきた。

伏黒くんは今日は1人で任務に出かけている。

何かあったのかと心配し、すぐに応答ボタンを押す。


「伏黒くん？？どうしたの？」

心配するこちらの声とは裏腹に、彼は落ち着いていた。

「いま〇〇県と▲▲県の県境あたりの山奥にいるんですけど、さっき怪しい人型呪霊に遭遇しました。それで、」

「___『Aは元気か？』、と一言、言って去りました。

_____追います。」

「待っ___ 」

ﾌﾞﾁｯ

止めようとしたのも間に合わず、電話は切れてしまった。



＿＿＿＿父親だ。

あの、巨悪と成り果てた父親がまた現れたのだ。


伏黒くんへ何度も何度も電話をかけ直すが、一向に出る気配がない。

きっと前した話を聞いて、少しでも私のために何かの手がかりをつかもうとしてくれているのだろう。


でも、伏黒くんに到底敵う相手ではない。


私も、悟でさえも惨敗しているのだから。



伏黒くんが、危ない。

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