名の無い恋に花束を！ (ページ12)

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土曜日曜は電話で乗り越えて今日はやっと月曜日
紫耀くんに会える1週間の始まり

朝も一緒に行く約束をした

いつもより早く起きて髪をゆるく巻いて軽くメイクして…って

私、気づけば紫耀くんに可愛く見てもらいたくて頑張ってる…？

ずっと無意識にしてた行動の意味が今になって答えとしてでてきた

頭に浮かぶ恋の文字

好きになっちゃったんだ

気づいた途端すごく恥ずかしてくて
でも巻いた髪をストレートにする時間もメイクを落とす時間もなくて

結局そのまま家を出た

紫耀くんはもう家の前で待ってくれていてスマホを見ながら立っていた

サラサラな金髪に光るピアス
カッコイイ

『紫耀くん、おはよ』

紫｢おぅ…かわいぃ｣

いま可愛いって言った！？
落ち着け落ち着け

『ちょ、ちょっと早起きしたから』

紫｢いいじゃん。似合ってる｣

あまりにもサラッと褒められるもんだから、なんていうかその良かったのか分からない

なぜか緊張して話せないまま歩いてると

紫｢…いつもと違った可愛さだな｣

『え？』

紫｢その、とりあえず似合ってる｣

『ありがと』

急に褒めてくれた
さっきまで落ち着いてた心臓がまた高鳴る

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紫耀side

今日のAも可愛すぎて
てか雰囲気変わってまた可愛くなって
全然喋れない…

ずっとずっとドキドキしてて

平然を装いながら似合う的なこと言って

ちゃんと伝わってるか分かんないからまた伝えたけど

可愛すぎるだろ…ほんと

『紫耀くん』

紫｢ん？｣

『なんかボーッとしてない？』

紫｢そ、そうかな。ごめんちょっと｣

いや俺誤魔化すの下手かよ

『しんどかったら言ってね』

紫｢そうゆうわけじゃないから大丈夫｣

どーしたらいいんだよ

紫｢あ！そうだ｣

『なに？』

紫｢今日おばあちゃんいるから
　りくのお迎えいらないんだ｣

『あ～…そっか』

誘え。頑張れ。俺

紫｢放課後2人で遊びに行きたい…です｣

『うん！行こ！』

今日は勝ち組だ。

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