検索窓
今日:30 hit、昨日:0 hit、合計:100,135 hit

40話 ページ40

「…え、何でそれを」
 

驚きを通り越して、固まる伊野ちゃん。




「何でって…起きてたから?」




それを聞くと、伊野ちゃんはぷい、っと俺から顔を背けた。




あ、耳、


めちゃくちゃ真っ赤。
 






夜のお供、とか、そういうワードは平気で言うのに、
こんな事で照れるんだ?



ちょっと意外。



「…じゃあ、何でいかにも涙で起きましたみたいな感じになってたわけ?
確信犯なの?



ちょっとでも、なんかの物語みたいとか思っちゃってた俺が馬鹿みたいじゃん。」


顔は背けたまま、ちょっと早口で言った。







確かに、物語に出てきそうだな。



あんま、考えなかったけど。



キスじゃなくて、涙で起きる。




「ははっ、そんなロマンチックじゃなくてごめん!」



可愛いこと考えるな、伊野ちゃんも。







…でも、もしそんな物語だったら、
俺がお姫様で、伊野ちゃんが王子様か。








逆の方が良いな、俺は。


伊野ちゃんにあんま助けられたくないし。
 




「いつから…?


いつから起きてたわけ?」





「うーん、鼻啜ってるあたりから。

んで、顔に冷たい感覚が来たから、泣いてんのかな、って…


それで、一瞬、目開けてみたら上向いて涙一生懸命拭いてる伊野ちゃんが…「泣いてる、泣いてる連呼すんな恥ずかしい!」…いってぇ!」


軽く腕を叩かれた。




「別にいいじゃんか、泣いたってさ」



すると、伊野ちゃんは、

はぁ、と溜息をついた。



「一応、俺年上だし、成人男性だし?

あんま女々しい所ばっか見せたくないの!」



そう言って、頬を膨らませる彼は俺よりも年上の成人男性とは思えない程、可愛らしかった。

41話→←39話 in side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
393人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , ありいの , 有岡大貴   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナッツ(プロフ) - ありがとうございます (2016年11月12日 11時) (レス) id: 5876957d8b (このIDを非表示/違反報告)
めるの。(プロフ) - ナッツさん» そういうのはあまり詳しく無いのですが、ご飯系だったら、定番の寿司、味噌汁、だし巻き卵。お菓子系だったら、ハイチュウ、柿の種、じゃがりこでしょうか…。ハイチュウは、外国でも売っているのですが、日本のハイチュウが一番美味しいと言われているそうです (2016年11月12日 9時) (レス) id: 017c6f0bfc (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 食べ物です。 (2016年11月12日 0時) (レス) id: 5876957d8b (このIDを非表示/違反報告)
めるの。(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます!オススメのものとは…?具体的なものを教えていただけますか?すみません!理解力がないもので… (2016年11月12日 0時) (レス) id: 017c6f0bfc (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 友達の家に留学生が来るようになりました。そこで作者さんのオススメなものを教えてください! (2016年11月11日 23時) (レス) id: 5876957d8b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めるの。 | 作成日時:2016年9月19日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。