拾いませんか。 [ar×in]

37話　in side ページ37

「…なるほど…
そういう事、ですか…」


朝起きたところから、今に至るまでのエピソードをダラダラと話した。


(思ってみたら、ダラダラしすぎた…
朝何時に起きて〜とか要らない情報を細々と…)



「はい…
ここから俺、どうしたらいいのか分からなくて…」


゛どうしたらいいのか分からない゛



なんて、


26にもなって情けない…

　
「今、何処ですか？」




「え？」



要らない情報ばかり話して、そういう大事な情報を忘れていた。




「え、えっと…！
○○市のうどん屋の前…！」


焦って、ちょっと早口になってしまった。


「…ほぅ…○○市…」


そんな俺とは対照的に、
彼は冷静だった。







「じゃあ今から行きますね。

ちょうど今、近場に居るので…後5分くらいで着くと思います」



え、来てくれるの…？




「い、いいんですか…？」


来てくれるとは思ってなかったから、
戸惑って、声が裏返ってしまった。



「はい。




だって…







友達ですから。」









.






これが゛友達゛というものか。






『ごめん、今、忙しいんだ』




『何言ってんだ…？オマエ』






じゃあ、アイツは、





俺の゛友達゛じゃなかったのかな。

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