【赤羽 業】浮気メイド15

主従367 ページ17

Aside



台風は夜中に通りすぎたみたいで
朝は晴れていた



カーテンの隙間から差し込む日の光が眩しい
よく眠れた気がする



『先生、離して下さい』



「何で？Aちゃんの体
気持ちよくてまだ離したくない」



『先生が生徒に
こんな事していいと思ってるんですか？』



「今は先生じゃない。
Aちゃんに惚れた１人の男だよ」



昨夜、曖昧な記憶の中
先生に想いを告げられたのは覚えている



でも私は断った
まだカルマとちゃんと話せていないし



今思えば、何で先生と寝たのかな
こんなのカルマに浮気を疑われても仕方ない



ただ一緒に寝ただけ
それ以上の事はしていないと思う



『食材、ありますか？ご飯作りますよ』



「本当に？」



『色々迷惑かけてしまったので』



ここは先生の自宅らしい
一軒家ではなくマンション



制服は先生が洗濯してくれたようだ
乾燥までしてもらったのでそれに着替えた



いつもとは違う柔軟剤の匂い
…少し胸が痛い



「Aちゃん、カルマと話すの？」



『はい。まだ腑に落ちないので』



「上手くいくといいね」



『先生、前は赤羽君って言ってましたよね。
何でいきなり呼び捨てに？』



「隠すつもりはなかったけど親戚なんだよね」



だから少し似ていたのかな

ごめんね、カルマ
ごめんなさい

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