【赤羽 業】浮気メイド15

主従366 ページ16

Aside



大きな落雷で目が覚めた
ここは、どこ？



『ｯ…』



何で私…タンクトップと下着しか着てないの？
部屋暗いし、訳がわからない



思い出せないし
雷…怖い



知らないベッドの上
豪雨が窓を打ち付けている



横に寝ているのは…先生？
何で上半身裸なの？



待って…私達、何があったの
もしかして



「起きた？おはよ。まだ夜だけどね」



『先…生。何ですか、これ』



「これってどれの事？」



先生も起き上がる
目のやり場に困って俯いた



何があったのか
全部先生に話してもらった



私は驚いた表情で耳を疑う
だって信じられないから



『私が？』



「そうだよ。蒼山さんが服を脱ぎ始めて寝た」



『先生は何で着てないんですか』



「覚えてない？蒼山さんが言ったのに」



覚えてないよ
私がそんな事を言うなんて信じられない



私にはカルマが…
…そっか…別れたんだ



それで寂しくて先生に甘えたの？
それってただの男好きって事だ



先生がカルマに似ていたから？
もう頭の中がぐちゃぐちゃでわからない



「俺ってカルマに似てる？」



『……少し』



「じゃあ、その心にある穴
俺で埋めなよ。声も少し似てるでしょ」



先生がお香を焚き始めた
甘い匂いでなんだかボーッとする



ゆらゆら揺れる薄い煙



記憶は薄れる
お香の作用



嵐は続く
雷雨の夜

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