【赤羽 業】反撃メイド11

主従262 ページ12

カルマside



テストが終わって数週間
テストの順位は２位だった



もうすぐ春休み
俺は明らか元気が無かった



理由は彼女不足
お互い避けてるし



土曜日の昼
来客が来た



Aのお兄さんだ
一瞬、Aだと期待した



蓮「もう体は平気みたいだな。妹に聞いたぞ。
面会してくれなかったって」



赤羽「あんな包帯姿見られたら
もっと自分を責めるかなって。


それに好きな人に
あんまりカッコ悪いところ見られたくないし」



ソファに座って溜め息
できれば今すぐ会いに行きたい



お兄さんからお礼のケーキを貰った
おいしそうなケーキ



さっそく食べ始める
ちょうど小腹がすいていた



蓮「このままでいいのか？」



赤羽「そのうち自然と戻りますよ」



蓮「あのな、“そのうち”とか“いつか”って
言い続けていたら気付けば相手は逃げてるぞ」



赤羽「何が言いたいんですか」



イチゴをフォークで刺す
口に入れた



教室でAは平然と男子と話していた
そのせいでストレスが溜まっているようだ



彼氏はいるのか、と聞かれたら
Aは黙っていた



俺に聞かれたくないのだろう
もし、教室に俺がいなかったら



何て言ってたのかな



蓮「別れてって言われるのが怖いんだろ」



赤羽「…」



蓮「今まで妹が世話になったから言ってやる。



Aが言ってた。転校するって」



………は？



“２度とカルマと会わないらしい”

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