赤羽「刺激的な毎日を送ってやるよ」4

記憶79 ページ4

Aside


お風呂や晩御飯が終わり
今は海に来てる


赤羽「渚君と中村さんには連絡したから」


『うん。寂しい思いさせてごめんね』


無言で手を繋ぎながら浜辺を歩く
聞こえるのは波の音だけ


『また転校生が来たらどうするの？』


赤羽「その転校生、Aが眠っている
間に警察に捕まったらしいよ」


理由はよくわからないってカルマが言った
遠くの方で花火が上がってる


『綺麗だね』


赤羽「俺はAの方が綺麗だと思うよ。
眠っている時、必ず３回はキスしてしまう

ほど綺麗な寝顔だった」


『３回もキスしたの？』


赤羽「１週間だから２１回だよ。
朝に１回、昼に１回、夜に１回」


『恥ずかしいよ』


赤羽「嬉しいの間違いでしょ？」


花火を見て思い出した


『今日って何日？』


赤羽「８月７日」


『８月８日じゃないんだ』


赤羽「どうかしたの？」


『１年に１回しか上げない特別な花火が
毎年８月８日に上がるの。

その花火に願いを込めたら叶うっていう
話を聞いた事があったから』


赤羽「明日も泊まる？」


『うん。せっかくだから皆も呼ぼうよ』


赤羽「俺はAと２人だけがいい」


『……わかった』


カルマの横顔が切なく見えた
それは私の気のせいかな

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