赤羽「刺激的な毎日を送ってやるよ」4

記憶96 ページ21

カルマside


Aは驚いて目を見開いてる
俺から距離を取ってる


『カルマ…だよね。偽者じゃないよね』


赤羽「本物だよ。
何をしたら信じてくれる？」


『優しく抱き締めてくれたらわかると思う』


赤羽「いいよ」


俺はAに近づき優しく抱き締めた
久しぶりに触れた


久しぶりに匂いを嗅いだ
久しぶりに会えた


『私の知るカルマだ…』


赤羽「会いたかった」


俺はAの抱き締めながらベッドに座る
朝御飯を渡した


Aの目に光が少し戻ってる
まだ笑顔が戻ってない


『毎日見てたの？』


赤羽「うん。ずっと我慢してた」


『なんとなくカルマがそこにいるな
ってわかってたの』


赤羽「まだ外が怖い？」


『怖い。今はカルマがいるから
大丈夫だよ』


赤羽「今日、殺先生が夏祭りに
誘ってるんだけどAどうする？」


『……』


俺は転校生の話をするべきか悩んだ
Aの事を考えると言った方がいいと思う


赤羽「Aに言っておきたい話がある」


『わかった』


赤羽「転校生は……もういないよ」


『いない…？』


赤羽「うん。死んだ。
だから安心して夏祭りに行こうよ」


『少し時間が欲しい。
整理させて？』


赤羽「わかった。また夜に来るよ」


Aを置いて部屋を出る
転校生が捕まったより「死んだ」の方がいい


烏間「優しい嘘をついたな」


赤羽「彼氏なら当然の事だよ」


夜が楽しみで時間が
過ぎるのが遅いと感じた

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