赤羽「刺激的な毎日を送ってやるよ」4

記憶93 ページ18

カルマside


烏間先生とAが防衛省に行く
俺もついていく


烏間「ここは簡単に侵入できない造りに
なっている。ここだ」


烏間先生がドアを開ける
中は整っていて普通に暮らせそうだった


地下なので窓が無い
廊下から中が見えるよう大きなガラスがある


『牢獄みたいですね』


烏間「牢獄よりマシだ。
そこのドアを開けるとトイレや風呂がある。

食事や着替えは俺が届けに来る」


赤羽「ガラスがあったのに中から
廊下は何も見えないんだね」


烏間「今のAさんは人を恐れている。
このガラスがあれば廊下を歩く人を

見えなくてちょうどいいだろう」


『ありがとうございます』


烏間「転校生が捕まったら
自分の家に帰るといい」


『そうします』


俺と烏間先生は部屋を出る
ガラスからAを見ていた


烏間「早く転校生を捕まえないと
マズい事が起きる」


赤羽「え……」


烏間「一生人を信じれなくなる恐れが
あるという事だ」


烏間先生は仕事に戻った
Aは魂が抜けたようにボーっとしてる


俺が中に入っても偽者と疑われるだけだ
本当は今すぐAを抱き締めたい


また笑ってほしい
今の俺にできる事は何かあるのかな




俺は毎日ここに来て廊下から
Aを見てる


中に入れるのは烏間先生だけとなった
日が増す事にAが壊れている


目に光が無く脱け殻状態
そんなAを見ていると胸が痛む


今日のAはずっと天井を
見上げ泣いていた


人と接する事ができず
毎日転校生に怯える


Aの気持ちを理解してあげたい
でも俺にはAの辛さが想像できなかった

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