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吸血31 ページ6
カルマside
赤羽「ふぅー、疲れた」
イスに座りながら両腕を天に伸ばす
首を回せばボキボキ鳴っていた
ちゃんとデータを保存してから電源を切る
真っ黒な画面に疲労で染まる俺の顔が映っていた
なるべく仕事の日数を減らす為には
仕事の量を増やして調節するしかない
赤羽「A。買い物行こっかー」
仕事部屋から出て寝室に入る
寝ているはずのAがいない
首を締め付けられている感覚に襲われる
視界が狭くなっていく
……落ち着け
まず冷静にならないと
“じゃあ私は買い物に行ってきます”
黙って買い物に行ったか
心配で倒れそうになる
仕事中の約５時間
いつからいなくなっていたか気付かなかった
とにかく今は捜しに行こう
コートを着て必需品を持つ
玄関で靴を履いていると
鍵が開いたままのドアが開かれた
『……赤羽さん？』
Aの姿を見て驚きを隠せない
今の俺はいったいどんな表情を見せているのか
Aの長い髪は珍しく
高い位置で１つにまとめられていた
頭に巻いている大きめのリボンは
まるでうさぎの耳のように見える
タートルネックの服を着て吸血鬼対策…
恐らく意味は無いだろう
そして１番驚いたのは
赤羽「何その アザ」
大人びた顔立ちに
目障りなほど痛々しい主張する赤紫色のアザ
本人は笑って誤魔化していた
気持ち悪い作り笑いで
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作者名：眺花
| 作成日時：2017年1月28日 19時
