赤羽「触れて溺れて吸血へ」2 (ページ5)

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吸血30 ページ5

カルマside

赤羽「なーんだ。左耳だけか」

さっきから左耳だけを攻めてるから
Aの左耳が真っ赤に染まっている

Aは枕を抱き締めて顔を隠していた
今まで体感したことが無い感覚

それを言葉にするのは難しいだろう
名前を呼んでも無言を貫いている

赤羽「喜びなよ。触覚も皮膚感覚も
ほんの１部だけど戻ったんだよ？」

『だけど……息を吹きかけられると勝手に
体が跳ねたり、変な声も出て…恥ずかしいです』

赤羽「世間ではその反応
可愛いって言うんだよ」

三角座りしているAを抱き上げて
自分の足の上に座らせた

あたふたし始める彼女の左耳を
焦らすように下から上に舐め上げる

必死に堪えてるつもりでも
隙間を見つけて甘い声が漏れた

俺で感じてくれている実感
彼女の甘い声は何よりの宝だと思えた

『これで…普通になれますか？』

赤羽「無理しなくてもいいよ。
ここ最近変わった事でも始めたりした？」

『……心当たり無いです』

疑問が引っ掛かる
なぜ急に体の１部だけ感覚が戻ったのか

本人は変わった事をしてないって言っている
でも知らないうちに注射されたとか

匂いを嗅がされたりしているかもしれない

嫌な予感がする