赤羽「触れて溺れて吸血へ」2 (ページ4)

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吸血29 ページ4

カルマside

“赤羽さんの傍にいれるだけで幸せです”

確かに昨日そう言われた
会った頃はあんなに嫌われてたのに

今となってはお互いの
体を抱き締め合って寝る仲だ

赤羽「頭…痛い」

やっぱり飲みすぎたかも
ワインよりも極上の血で酔いたいのに

スマホの画面は寝起きの目に眩しすぎる
目を細めて時間を確認した

１２月２４日
午前６時１９分

俺のクリスマスイブの予定は仕事が入っている
ＰＣ１つと俺の脳があればガッポリ稼げる仕事

『……おはようございます』

赤羽「おはよー。
ごめんね、今日は仕事なんだ」

『じゃあ私は買い物に行ってきます』

吸血鬼に狙われている子を
１人で外出させる訳にはいかない

体でダメを伝える為に
抱き締める力を強くした

皮膚感覚も触覚も麻痺している
彼女には意味ないと思うけど

ふぅーっと吐息を耳に吹きかけた

『ｯ…』

赤羽「え」

Aの体がビクッと跳ねた
今までなら息を吹きかけても反応しないのに

『赤羽、さん。………何したんですか』

赤羽「息を…吹きかけた、だけ」

試しにもう１度息を吹きかける
また大袈裟すぎる程体がビクッと跳ねた

『ﾔｯ……』

聞いた事がなかったから
…Aの甘い声がずっと聞きたかった

俺の理性に響く

もっといじめたい
もっと聞きたい