赤羽「触れて溺れて吸血へ」2 (ページ24)

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吸血48 ページ24

カルマside

赤羽「ｯ…」

あれ…痛みが足だけだ
目を開けてみる

『赤羽さん、死なないで下さい』

Aが俺の上を覆い被さって
代わりに聖水をかけられていた

人間にとって聖水はただの水
害は無かった

当然、小さな体では全部を覆い被さる事
なんてできなくて足が焼けるように痛い

「邪魔すんなよ」

Aが視界から消えた
元彼氏に蹴られて地を滑っている

何も聞こえない
無痛症だから痛みを感じないのか

「相変わらずお前を蹴ってもつまらない。
まだ治ってなかったんだ、気持ち悪い体」

赤羽「気持ち悪いって言うなよ」

右拳で元彼氏の鳩尾を殴る
怒りで気が狂いそうだ

立っていられるようになったけどフラフラ
早くAの安否確認に行きたい

だから俺はこいつらを倒す
……Aがこっちを見てなくて良かった

こんな暴れてる俺を見たら
きっと怯えてしまう

きっと軽蔑される

俺を捕らえるようだと思われる
ロープを手に取り２人を縛り上げた

『……』

赤羽「A、大丈夫？」

『……』

俺がしゃがみ込むと無言で抱きついてきた
顔が見えない

赤羽「A。この際だから言うよ。

…君の母親を誰よりも愛していたのも

…君の母親を助け出したのも

…君の母親に助けてもらったのも

…君の母親を殺したのも、全部俺だよ」