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吸血47 ページ23
カルマside
教会に俺の叫びが響いた
身体中、焼けるように痛い
チクチクと針で刺されている痛み
火であぶられているような痛み
初めて聖水をかけられたけど
これ程 痛いとは思ってなかった
地に膝を付ける
酷い目眩に襲われていた
『赤羽…さん？大丈夫ですか』
赤羽「こっち、……来ないで」
『……でも』
完全吸血不足
頭が回らない
そんな俺を痛め付けに来たボディーガード
蹴り飛ばされて俺は吹っ飛んだ
木製の長イスで頭を撃つ
口の中で出血
自分の血なんておいしくない
吐き捨てた
『赤羽さん、早く吸血して下さい。
このままだと死んでしまいますよ』
俺に首筋なんて見せないでよ
欲が溢れてくる
駄目だよ
こんな男を簡単に許したら
だって俺はAの
お母さんを殺したんだから
こんな事では許されないんだよ
「なんだ、弱いじゃん。
聖水だけでアウトかよ。
A、そいつから財布奪って」
『何言って…』
「早くしないと 吸血鬼に
聖水かけるよ？」
男がバケツを持ってくる
クソ……動けない
カッコ悪くて笑える
動けよ、俺の体
Aが震えてる
抱き締めて暖めてあげないと
「早くしろよ」
男がバケツを上げた
俺…死ぬのかな
ゆっくり目を瞑った
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作者名：眺花
| 作成日時：2017年1月28日 19時
