赤羽「触れて溺れて吸血へ」 (ページ6)

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吸血4 ページ6

カルマside

Aの体を調べようと思ったけど
そろそろ目が覚めそうなのでやめた

俺はさっさとシャワーを済ませて
黒色のバスローブを着る

寝室に戻るとAはまだ眠っていた
気持ち良さそうにスヤスヤ寝息をたてて

赤羽「………」

今なら吸血できる
でも、あの先客の証に後書きするのは嫌だ

見れば反対側の首筋にも複数吸われた痕がある
荒々しくて無理やり吸った痕…

Aの隣に寝転がり頭を撫でる
長い髪をすくと甘い匂いが鼻を刺激してきた

なんて甘い匂いなんだ
気付けば俺は彼女を抱き寄せていた

電気を消して匂いを堪能
かすかに極上の血液の匂いがする

『……怖い』

消えそうな声が聞こえる
彼女を強く抱き締めた

腰を引き寄せて背中に腕をまわす
俺の腕の中にスッポリ収まった

『誰…？何してるんですか』

赤羽「わからないの？抱き締めてるんだけど」

『離して下さい』

Aは片手を伸ばして
電気のスイッチを手探りで探している

俺はその手を掴まえて自由を奪った
もっと面白い反応を見せてよ

『ホントに……怖いのでやめて下さい』

赤羽「素直にやめると思う？」

Aの首筋を下から上へ舐め上げる
予想外…彼女は何の反応も見せない

人形のように固まってるだけ
もう１度舐めてみるが全く動かない