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吸血21 ページ24
カルマside
言い過ぎたとか後悔はしない
これから作り笑いを見て生活したくないし
チラッと横目でAを見ると
目からポロポロ涙が溢れていた
まさか泣くとは思ってなかったし動揺する
これでAを泣かせたのは２回目だ
赤羽「何で泣くの…」
『その、……目に大きな埃が入ったからです。
気にしないで下さい』
傷ついたなら傷ついたと言えばいいのに
悲しいなら悲しいと言えばいいのに
細い腕を掴んで引き寄せる
抱き締めて頭を撫でた
透明な涙を舌で舐め取る
どれだけ舐め取っても溢れ出るしょっぱい涙
赤羽「甘えていいんだよ」
泣きすぎると貧血になる
でも彼女には子供みたいに大泣きするのも必要
まずは甘える事を覚えさせてあげたい
俺に作ってる壁を壊してあげたい
Aは俺の腕の中で泣き始めた
張り詰めていた糸が切れた証拠だ
赤羽「俺が守るから」
君の母親にできなかった事を
今度は君にやってあげたい
もう後悔したくない
俺が全てを尽くして君を幸せにする
だから
赤羽「俺と付き合ってほしい」
『………』
返事が聞こえない
Aの顔を覗き込むと
泣き疲れたのか、スヤスヤ寝ていた
１発殴ってやりたい気持ちは
可愛い寝顔を見ると消えていく
でも告白している最中に寝たお仕置きとして
今夜も吸血させてもらうよ
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作者名：眺花
| 作成日時：2016年12月4日 11時
