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吸血19 ページ22
カルマside
夜
食材なんて無いからピザを頼んだ
Aは喜んで食べていた
でも俺の空腹はピザでは埋まらない
そろそろ喉が限界だ
彼女の血が飲みたい
『赤羽さんは食べないんですか？』
赤羽「俺は平気。食べたい分だけ食べて」
おいしそうに食べるA
視界の片隅で彼女のスマホが鳴った
食事中のAの代わりに俺が電話に出る
どうせ血を飲ませろとかそんな内容だろう
「お金あげるから血を頂戴」
軽い言い方
すぐにわかった
電話をかけてきたのはこの前会った俺の後輩だ
一気に気分が悪くなる
赤羽「Aの血は金輪際 飲ませないから」
「何で先輩が出てるんデスカ。俺は
Aと話したいんデス。変わって下さい」
ブーブー言っているのが耳に響く
このまま切ってやろうかと思ったけど
何とか説得しないと また電話をかけてくる
それだけは避けたい
知らないところで後輩とAが話した時
俺が吸血鬼だとバレる恐れがある
赤羽「Aが もう血を飲ませない
って言ってるし 俺が守るから無理」
後輩がいきなり電話を切った
絶対 説得できていない
Aのスマホを勝手に弄って
後輩の電話番号を着信拒否に設定
彼女にスマホを返す
さっきまで黙々と食べていたのに止まっていた
『私なら大丈夫ですよ。もう慣れてますから』
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作者名：眺花
| 作成日時：2016年12月4日 11時
