【赤羽 業】反発メイド

主従6 ページ8

Aside



やっぱり２人とも知り合いなんだ
浅野っていう名前か



浅野「赤羽が女遊びを始められたら困る」



赤羽「は？関係無いよね」



でも仲が悪そう
私は黙って浅野君の後ろで隠れたまま



浅野「仮に女遊びを始めたらどうなるか、
成績が下がるのが目に見えている。



僕は純粋に真剣に勝負がしたいのに
張り合いが無くては意味が無い」



この人 勉強バカなのかな
と考えていたら腕をぐいっと引っ張られた



カルマが私の腕を握る力が強くて顔が少し歪む
振り払おうとしても無駄だ



赤羽「こいつは ただのメイド、つまり犬だよ？
犬に恋愛感情なんて生まれるはずないし」



『……違う』



ボソリと呟いた言葉に誰も気付かない
２人から目をそむけ俯いていた



私の態度が気に入らないのか
カルマが私に鞄を押し付けてくる



赤羽「さっさと持ちなよ。賭けを挑んで
無様に負けるって惨めだね、可哀想」



『ｯ…』



本当の事を言われてるので何も言い返せない
でも鞄を受けとるのは服従を意味する



浅野「君達はいつから知り合いに？」



赤羽「小学校の時の同級生ってだけ。暇潰し
と思って苛めてたけどつまんなかったよ」



暇潰し…？



苛めてた理由ってそれだけ？
カルマの一言で私の中の何かが切れた



持っていた自分の鞄を
カルマのお腹にめがけて投げる



『私はアンタのオモチャじゃない』



遠くの方で嫌いな音が聞こえる
私はまだ気付かない

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