【赤羽 業】反発メイド

主従23 ページ25

Aside



それから毎日お兄ちゃんに迎えに来てもらった
カルマは日が増すにつれておとなしくなる



何事も平和になろうとしていた時
急遽、午前授業になった



お兄ちゃんにはいつもの時間
午後５時に迎えに来てと伝えている



携帯も手元にないし
今日は１人で帰ろうかな



赤羽「今日は１人？一緒に帰ろうよ」



昇降口で話しかけられた
とにかく無視してローファーに履きかえる



突然 ネクタイを引っ張られ
お互いの顔が近くなった



赤羽「Aの携帯 落としたみたい。
多分、体育倉庫だと思うよ」



『どうせ嘘でしょ』



赤羽「信じてないならいいけど」



私の足は体育倉庫に向かっていた
別に信じてない



少し気になるから覗くだけ
体育倉庫のドアを開けて中を覗く



外で使う用のマットの上に
ちょこんと私の携帯が置いてあった



赤羽「俺の言葉…信じてたんだ」



『ｯ…別に。暇だったから』



じわりじわりと近寄ってくるカルマ
気付けば体育倉庫の奥まで来ていた



「鍵を閉め忘れたのか。
ちゃんと閉めろと言ったのに…」



体育の男性教師の声
見回りの時に見つかったら面倒な事になる



それは私もカルマも知っていて
咄嗟に物影に隠れた



ガチャリと鍵が閉まる音



『まさか……』



体育倉庫の中
カルマと２人きりで閉じ込められた

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