【赤羽 業】反発メイド

主従9 ページ11

Aside



熱があるせいで体に力が入らない
特に頭痛が酷かった



赤羽「礼も無しで帰るとか常識無さすぎ」



『アンタに礼なんて言いたくない』



赤羽「それに賭けに負けたのはAだよ。
おとなしく俺のメイドにでもなったら？」



そこを突かれると痛い
言い出したのは私だし約束は守るべき…なのかな



赤羽「もし立場が逆ならAも同じ事
言うよ？ちゃんと賭けに勝ったのにってさ」



『…………………わかった』



今を我慢するだけ
この関係を変える作戦ならいくらでも練れる



鞄を置いてスマホを取り出した
心配症なお兄ちゃんにメールを１通送る



お兄ちゃんの心配症は酷くて
少し帰りが遅くなっただけでパニックになる程



赤羽「体冷えてるでしょ？風呂入ってきなよ。
着替えは用意しとくからさ」



『前から気になってたけど何で女物の
服とか持ってるの？そういう趣味？』



赤羽「中学の時の友達に着せてただけ」



もしかして彼女とかかな
そっちの方が私にとって都合がいいけど



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風呂場から出て脱衣所に行く
無駄に広い浴槽に落ち着かなかった



他にも落ち着かない理由はたくさんあるけど
長方形のバスケットに入ってるのが着替えかな



『……………』



カルマに殺意が芽生える
用意されていた着替えとは昨日着ていたメイド服



私の着ていた高校の制服は
既に洗濯機の中



赤羽「着替え、ちゃんと着なよ」



ドアの向こう側から聞こえる悪魔の声
さらに追い打ちをかける一言が添えられた



赤羽「３分後にこのドア開けるから」

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