悪魔94 ページ20
Aside
その日は少し早めの夕食を
ファミレスで済ませた
カルマはまだ不機嫌で元気がなかった
私は必死に話題を考え会話のボールを投げるが
なかなか上手くいかなくて
少し悲しくなった
会計を済ませて店を出る
午後６時頃なのに外はまだ明るかった
カルマの横を少し間をあけて歩く
いつか手を繋いでみたいという淡い願い
赤羽「Aは
俺と生きていく覚悟できてる？」
カルマが立ち止まり真剣な質問を私に投げた
彼の目を見ると吸い込まれそうだった
真っ直ぐ私だけを見て
それ以外は何も捉えていないような
『できてるよ。
婚約だってなんとかしようと思ってるし』
赤羽「俺は…まだできてないんだよね」
風が吹く
夏のジメッとした空気を運ぶ
さらさらと揺れる彼の髪
手を伸ばして触れたくなった
カルマの目がかすかに揺れる
まだ悩んでる様子だった
赤羽「Aのこと好きになりたいけど
まだ不安もあって。悪魔の俺より
人間と婚約した方が幸せだと思うし
悪魔に狙われることも」
『私の幸せを勝手に決めつけないで』
いつものカルマらしくない彼の手を握る
心臓が痛むけど、今はこうしていたいから
カルマは目を見開いて驚いていた
私はぎゅっと掴む手を緩めない
好きな人間を目の前で殺されたから
不安になっているのだろう
自分が悪魔だから
好きになったのが人間の女性だったから
『いつものカルマなら掟なんか気にしない、
俺に守られててぐらい強気で言ってよ。
私はたとえカルマが助けを求めてても迷わず
手を引く。心臓が痛いとかどうでもいい。
我慢して後悔して死ぬぐらいなら
わがままだって怒られて死んだ方がマシ』
続く (更新停止中)
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8hc - めっちゃ好きです…！続きを書く予定はないのでしょうか？(´；ω；｀) (2022年7月9日 11時) (
レス) @page20 id: 5316ade6bc (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新再開されて、続きが読めてとても嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。しばらく読んでいなかったので、まだ読み返している途中ですが、他の作品も読み返そうと思っている次第です。 (2020年8月31日 17時) (レス) id: d25b6499a5 (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - 楓さん» はじめまして。初コメントありがとうございます。そのお気持ちがとても嬉しいです。お褒めのお言葉光栄です。とても励みになります。 (2020年5月27日 10時) (レス) id: edd3137ef1 (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - あおさん» 読者様がおられるから続けられています。ありがとうございます。２人とも好きなのでいつか描いてみたいですね。 (2020年5月27日 10時) (レス) id: edd3137ef1 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - はじめまして。四年前からずっとずっと応援しています。それなのにこうしてコメントに来るのは初めてで申し訳ないです…これからもずっと応援してます。すごく読み応えがありその文才に尊敬しています…！本当にありがとうございます。お体に気をつけてくださいね。 (2020年5月27日 9時) (レス) id: d3029c216e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眺花
| 作成日時：2020年5月23日 1時
