主従539 ページ14
Aside
翌日、昼
紙袋を手に持って家を出た
私が出した答え
それをカルマに伝えに行くために
曇り空のような顔で会うのも
心に引っ掛かるものがあるけれど
『…』
赤羽「…久しぶり」
わざわざ家の前で待っていたカルマ
ぎこちなく笑って目をそらす
どんな顔で会えばいいのかと悩んでいたけど
いざ会うと不安になってしまう
家の中に入れてもらう
暖かい暖房がお出迎え
コートを脱ぐ前に持ってきた紙袋を渡した
『これ、良かったらどうぞ』
赤羽「何？」
『ケーキ、焼いたの。
誕生日…何もできていなかったから』
カルマは紙袋を受け取ると
すぐに箱を取り出していた
私がソファに座っている間に
彼はフォークとお皿を台所から持ってきた
ケーキはワンホール入っているけど
食べにくいと思ってカットしてきた
話がまだ始まっていないのに私が作ってきた
チョコレートケーキを食べ始める
まるで幼い子供のように黙々と食べ
目を輝かせていた
『…カルマ？』
赤羽「おいしい」
『それなら、良かったけど』
ソファの上、私とカルマの間には
人が１人入れるぐらい空いている
何から話せばいいんだろう
考えてきたのに言葉が口から出ない
何か言わないと…
このままだと何も伝わないままだ
赤羽「あのさ」
『…何？』
赤羽「俺はAを
手放すつもりなんてないから」
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眺花(プロフ) - 海月さん» 応援したくなりますよね。更新も頑張ります。 (2018年6月30日 22時) (
レス) id: ea1b4f8213 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - うぅ、、、主にゃん頑張れ (2018年6月22日 20時) (レス) id: b343e3b943 (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - 夕雲さん» 非日常を味わっていただけたら嬉しいです。 (2018年6月22日 15時) (レス) id: ea1b4f8213 (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - らるふさん» 作者の理想を詰めている兄です。現実にいてほしいですね。 (2018年6月22日 15時) (レス) id: ea1b4f8213 (このIDを非表示/違反報告)
眺花(プロフ) - 羽由さん» お待たせしてしまい申し訳ないです。続きをお楽しみにしていて下さい。 (2018年6月22日 15時) (レス) id: ea1b4f8213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眺花
| 作成日時：2018年5月20日 7時
