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人間.25 ページ26

怒鳴っていました




声に出すと胸が痛くて
涙が出そうでした




『帰って下さい』




「嫌だ」




『帰れ』




「明日クラスに来い」




そこまで言う理由がわからなかった
先生にとって私はどうせ“幽霊”なのに




「約束」




そう言って帰って行きました
約束は苦手




理由は亡くなった彼との約束を
守る事ができなくて後悔してるから




翌日
お母さんは部屋に入ってきました




「早く着替えなさい」




『嫌だ』




でも無理やり着替えさせようとしました
1日1食だったので力が全然無かったのです




何も抵抗できず車に入る事になりました
またあの地獄のような場所に行くんだ




学校に行くと先生が門に立ってました
私が勝手に帰らないよう腕を掴まれました




「約束守れたな」




『離して下さい』




どんどん近づく教室
賑やかな声




「1人欠けてた人が来たぞー」




先生は大声で教室に入りました
一瞬で静かになりました




私は席に座ると俯いていました
机に“幽霊が成仏した”と書かれていました




休み時間になると女子が回りに来ました




「幽霊が戻って来て最悪」
「お願いだから帰ってよ。空気汚れる」




先生がいないのを確認してから
鞄を持って帰ろうとしました




後少しで門を通る
と思った時に後ろから呼び止められました




「頼むから先生の仕事を増やすなよ」




不登校をやめさせたいのも
私を早退させたくないのも




結局は自分の仕事を減らしたいからなんだ
先生ってそんな人なんだ

人間.26→←人間.24



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kiri - 眺花さんのおかげで、眺花さんがいてくれたから大事なことに気づくことができました。ありがとうございます。 (2020年9月14日 23時) (レス) id: d5e35498e9 (このIDを非表示/違反報告)
kiri - 実は私の友達に不登校の子がいます。その子、毎日先生に手がちぎれるほど腕を引っ張られて登校しているんです。私は本人じゃないから気持ちはわかりません。でも、眺花さんの話を読んでいて、悔しい気持ちになりました。なんで助けてあげられなかったんだろうな、って。 (2020年9月14日 23時) (レス) id: d5e35498e9 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 今は専門学校に通い、いつか私をいじめていたアイツらを見返してやろうと思いながら生きています。作者様の小説の小説に感動しています!これからも頑張って欲しいです!作者様のペースで頑張ってください!! (2020年4月22日 19時) (レス) id: 7d909469a6 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 私は、小・中といじめを受けて生きてきました。自殺未遂もしたことありますが、親や特別支援の先生に怒られました。命を粗末にするなと。高校は私みたいな人が通っている学校に行き、親友と呼べる友達もできました。 (2020年4月22日 18時) (レス) id: 7d909469a6 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 初めまして。長文になると思いますが、失礼します。 (2020年4月22日 18時) (レス) id: 7d909469a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眺花 | 作成日時:2015年11月15日 13時

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