赤羽「刺激的な毎日を送ってやるよ」6

記憶140 ページ16

Aside


赤羽「やっと来てくれた」


『何で来たの？』


赤羽「コーヒーが飲みたいから。
ここで１番若い人って誰？」


『多分私だと思うけど』


赤羽「やっぱり」


カルマはコーヒーを一口飲んだ
私は頼んでいた紅茶を飲む


赤羽「客がAをずっと見てる
ってわかってるの？」


『ずっと見てるってカルマの事？』


赤羽「違うけど。
変な客に絡まれたらまた助けてあげるから」


『うん。よろしくね』


〜仕事終了〜


店を出る
カルマが壁にもたれかかっていた


『遅いから待たなくてもいいのに』


赤羽「彼女を１人で帰らせる
バカな彼氏じゃないから」


電車に乗る
たまに揺れる度カルマの髪も揺れた


窓に映るカルマの顔を見る
なぜか悲しそう


何で元気が無いんだろ
心配だな…


電車を降りて道を歩く
何も会話が無く無言のままだった


別れ際
私が口を開いた


『カルマなんて大嫌い…
って言ったらどうする？』


赤羽「俺がすぐ諦めると思う？
何度でも惚れさせるよ」


『そっか、ありがと。おやすみ』


カルマが見えなくなるまで
家の前で立っていた


カルマの背中はいつもより
暗く壊れそうだった


私に何かできる事はないのかな
なぜか胸騒ぎがする

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