｜慣れた日常 ページ2
.
ジリリリという聞き慣れた音が耳元で鳴り響く。
ぱちりと目が覚め、もう朝かと重い瞼を開ける。今にも二度寝しそうな怠い身体を無理やり起き上がらせ、うーんと腕を天井に向けて伸ばす。カーテン越しに太陽の光が漏れており、外からはチュンチュンと可愛らしい小鳥の囀りが聞こえてくる。
今日も大変な一日が始まったな。そう思いながら、枕元にあるスマホに手を伸ばし、未だに鳴っているアラームを止めた。
「今日で2年目か……」
クローゼットから出した服に着替えながら、壁にかけてあるカレンダーに目をやりながら呟く。信じてくれないかもしれないが、私は�爛張ぅ好謄奪疋錺鵐澄璽薀鵐畢瓩寮こΔ縫肇螢奪廚靴討靴泙辰燭里澄�あの日は忘れもしない。中間考査当日の朝。寝ぼけながら、洗面台の鏡を見ながら歯磨きをしてただけなのに、非現実にも鏡が光ったのだ。今でも思い返すが絶対にあり得ない。
その後はお察しの通り、気付けば私は洗面台の前ではなく、見知らぬ森の中でパジャマ姿で一本の歯ブラシを片手に棒立ちしていた。どうしようかと迷っていた時、幸いにも今働かさせていただいている雑貨屋の店長に拾われ、小さなボロアパートに住ませてもらい、今日までなんとか餓死せずに生き延びれた。
運がよかったというか……なんというか……。とりあえず、朝日を毎日浴びれるのは素晴らしいことだと、私は改めて思い知った。
「店長にはほんと、頭が上がらないよ」
鏡に映るエプロン姿の自分を見て、くるっと回転しながら身嗜みを確認する。さて、今日もバイト頑張るぞ！そう心で意気込む。
因みにこの世界が�爛張ぅ好謄奪疋錺鵐澄璽薀鵐畢瓩世箸錣�ったのは、トリップしてから数日後。店長の代わりに店番をしていた時、客も全く来なくて暇つぶしに店にある新聞を読んでいたら�爛�ーバーブロット�瓩竜�事を見た時に。魔法が使える世界、と言えば様々な異世界系の作品があるからわからなかったけれど、まさか�爛張ぅ好謄奪疋錺鵐澄璽薀鵐畢瓩世箸六廚錣覆�った。
あの日のことを思い出しながら、店長からもらった腕輪をするりと手首に嵌め、靴を履き、バイトへの準備が完了した。
「じゃ、お父さん。お母さん。私、行ってくるね！」
そう靴箱の上に飾ってある両親の写真を見て笑顔で言う。早くそっちに帰れるように努力するから。……だから、待っていてね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのは菜(2)(プロフ) - 匿名さん» 匿名様コメントありがとうございます！返信が遅くなり大変申し訳ありません。ボードでお伝えしますね。 (3月26日 17時) (
レス) id: 5f9e90fef5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - ツイステッドワンダーランドのパスワードがかかっている小説のパスワードを差し支えなければ教えて欲しいのですが、お願いできませんか？ (1月29日 14時) (レス) @page3 id: 9b7c48457b (このIDを非表示/違反報告)
なのは菜(2)(プロフ) - 澪紀さん» 澪紀様コメントありがとうございます！返信が遅くなり大変申し訳ありません。ボードでお伝えしますね。 (12月23日 15時) (レス) id: 5f9e90fef5 (このIDを非表示/違反報告)
澪紀(プロフ) - 兄貴成り代わりのパスワードを教えて欲しいです。お願いできますか？ (12月23日 3時) (レス) id: 432307b078 (このIDを非表示/違反報告)
なのは菜(2)(プロフ) - 莉夢ちゃんさん» 莉夢ちゃん様コメントありがとうございます！続編はリメイク中でまっさらな状態なんです。いつか公開する予定なんですが、それでもいいのならボードでお伝えします。 (11月5日 19時) (レス) id: 5f9e90fef5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なのは菜 x他1人 | 作成日時：2020年12月2日 2時
