設定の繋がってるクラシカロイド短編集 (ページ5)

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夢主がヤンデレ(？)その二ページ5

「じゃあさ、シューちゃん…」

「はい？」

「私の家に住みなよ！私は別に部屋なくてもここで寝れるし、ね！」

なんて幸運！
あのシューちゃんと一緒に暮らせるなんて！初めて見た時、一目惚れしてしまったあのシューちゃんと！

しかも今は弱ってるのだ、今誘わなくていつ誘う！

「し、しかし、それではA殿が」

「私は別に…床でも寝ることできるから

…それにさ、私、ずっとシューちゃんと暮らしたかったんだよ」

シューちゃんが音羽館に住んでるって聞いた時、私は歓喜したもの。

顔も、瞳も、性格も、何もかもが、私の理想。その不憫なところだって、可愛くて可愛くて仕方ないの。
どうせシューちゃんが居なくなってもさ、みんな気づかないよ。きっと。ううん、絶対。

だって知ってる。アルケー社の奴らも覚えてなかったもの。分かんない？じゃあこれから聞いてみる？電話で。
ああでもシューちゃんの心がズタボロになっちゃうかも。それはダメだ。ズタボロになっちゃったらシューちゃんじゃないものね。

「…は？」

「んーその呆けた声もさいっこう！もう私の理想ね！」

するりとシューちゃんの首に腕を絡める。お酒の匂いがとてもキツイ。でもシューちゃんは酔いが覚めたみたいで、私を引き剥がそうと私の腕を掴む。その腕はガタガタと震えていた。

「っ…A、殿」

「あはは。かわいい」

「やめて、ください」

「大丈夫だよ、私未成年なんだから、そんな危ないことはしないから」

ただ、シューちゃんが側に居てくれるだけでいいから。

外は豪雨だ。押し倒す音をかき消すほどの。
明日の音羽館のみんなは雨漏りの補強作業かな。シューちゃんは遊びに行ってるって思いながら。

「だぁいすき、シューちゃん」

テーブルがシューちゃんの膝によって、ガコンと傾く。その勢いでコップが転がる。床に落ちる。
衝撃に強いコップは、割れることがなかった。

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シューさんホントにごめん…
不憫属性は精神が不安定になるくらいイジメたい系夢主。