設定の繋がってるクラシカロイド短編集 (ページ3)

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夢主が風邪ページ3

鼻風邪をひいた。

どうやらデパートで移ったらしい。デパートに行った日から、鼻水やら喉やらが痛い(喉が痛いのはクシャミをしすぎたからだが)
お陰で今、体中が重い。あまりの私の具合に歌苗ちゃんは「泊まってもいいですよ」と言ってくれた。

音羽館での初めての朝、気分がいいーーとは、言えないものの。やはり人がいるのは騒がしくて…

正直、うるさいとまで思う。

「あれ？Aじゃん！おっはよー！」

「ああ…おはよう、モツ」

「Aさん、おはようございます。
…まだ風邪は治りそうにないですか？」
　
「そんな早く治ったらいいんだけどねぇ…っ、ふぁ、ふぇっくしゅ！」

「ほんとに大丈夫ですか？」

「昨日よりかは…くしっ、くしゅ！」

目に涙が溜まって視界がぼやける。
クシャミのせいで鼻も詰まる。ずず、と鼻を鳴らす。鼻が重ったらしくて仕方ない。きっと私の表情は涙目だろう。

「……ねぇ、言ってもいい？」

「あ…なんだ、モツ？」

「今日のA、なんかエロい」「は！？」

「だってさ、顔はなんかボーっとしてて朧気(おぼろげ)だし、顔は紅いし…ルー君もそう思うよね？」

「なっ…！ヴォルフ、なぜ俺に振る！」

「何言ってんだよモツ…、くしゅん！」

体が重たい。上手いように動かない。
早く風邪を治したい。

ーーーーー

ただモツに「エロい」を言わせたかっただけ。