Primula V ページ16
｢あかんで。今更会うの無しはあかんで。俺のたまりにたまってた書類の件が全てぱぁになってまう。Aちゃんに全てがかかっとるんや｣
｢知りませんよ書類なんて、離れてください！そしてそういうのはちゃんと出しなさい！仕事が出来ない人だと思われますよ！？｣
｢ぐう正論！！！｣
｢大先生お前また書類ためとるんか｣
突如芽生えた心配事からさっさと逃げようとすれば大先生に腰に抱きつかれてしまう。
イケメンに上目遣いの涙目で必死に訴えられるが、残念ながら私にそういう色目は効かないのだ。
ええ、大変誠に残念ながら美少年顔には耐性があるものでして。
｢ちょ、そろそろ離れ……このっ…………くッ、こいつ、なんて力だ……｣
｢ふ、ふふ、こうやってしがみつくのは得意なんや。トントンから逃げてる途中に身につけた数少ない技やからな……｣
｢今はただの変態やぞ、大先生｣
コネシマは話が先に進まん。と呆れ顔をしながら大先生剥がしを手伝ってくれる。
流石は男の人。あっという間に大先生を剥がしてしまった。
と、次の瞬間。今度はコネシマが離すまい、としがみついてきた。
｢いやなんでだよっ！！！｣
｢ああ、Aちゃぁん……｣
｢1回、1回あいつに会うだけでええんよ、頼むわ｣
｢二人ともこの状況楽しんでませんか！？なんで二人ともしがみつくんです！？ぐぅ……な、なんですかそのチワワみたいな目は……やめてくださいそんな目で見ないで……わ、わかりましたからっ｣
よしっ、と叫んだ二人が離れてほっと息をつく。
まあ、一度行くと言ったのに今更行かないと言われたら、きっと困るだろう。
確かに大先生やコネシマの言う通りかもしれない。
｢うん、行きます。行きますけど、あの……様子見てるだけで心配になってくるので、なるべく早めに終わらせてください｣
｢すまんがそれは保証できん｣
｢ごめんな、Aちゃん。それは無理やわ｣
｢畜生もっとオブラートに包んで言って欲しかった！！！！｣
二人に腕を持たれ引きずられる形で連れていかれる私の胃が、いつかのようにまたキリキリと痛み出した。
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菜っ葉(プロフ) - トキさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます((*_ _) 非公開か削除にしようと考えていましたが、有り難いことにここ数日で多くの方に読んで頂いておりまして、今はパスワードを設定することも考えています！詳しくはまた後日小説内にてお知らせしますので、何卒…！ (2020年11月24日 17時) (
レス) id: b9fbe2e237 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - こんにちは！楽しく読ませてもらってます。非公開or削除との事ですが、パス設定ではダメなんですか？ (2020年11月24日 17時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
菜っ葉(プロフ) - カイロさん» ひえ…好きだなんて…こちらこそありがとうございます…！！！頑張ります…本当にありがとうございます… (2020年4月22日 23時) (レス) id: b9fbe2e237 (このIDを非表示/違反報告)
カイロ(プロフ) - あああ…好きですありがとうございます…。更新頑張ってください! (2020年4月18日 16時) (レス) id: 5eb6f41ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜っ葉 | 作成日時：2020年3月10日 3時
