Primula II ページ13
そう簡単に見つからないかとため息をつき、一瞬、足を止めた時。すれ違った誰かと肩がぶつかってしまい、思わずよろける。
｢っと、すまん、大丈夫か？｣
｢あ、いえ、私もよそ見してて、すみません｣
ちゃんと謝ろうと顔をあげれば、何故かその人は食い入るように私の顔を見ていた。
思わずびくりと後ずさりしてしまう。
ぴょんぴょんとはねた黄色に近い金髪と水色の綺麗な瞳が近くに来た。近くで見ても顔も整っている。この顔だと相当モテるだろう。
｢……あの、あんまり見つめられると恥ずかしいというか、なんというか……えっと、もしかして何か顔についてます……！？ハッ、まさかお昼ご飯のチリソースがっ！？｣
｢チリソース｣
｢えっその反応、違いますか！？違うんですかっ！？じゃあ何が……まさかさっきおやつにしようと少し味見した七味！？｣
｢七味｣
｢これも違う！？え、なに、なに！？は、恥ずかしっ！！！ずっと何かついてるんるんと歩いてたの！？うわぁ、最悪っ。鏡、鏡……｣
鏡を取り出そうと鞄を開こうとすれば、その手を思いっきり掴まれる。
ﾋｴｯと声が盛れたが金髪のイケメンはうんうんと頷いて、彼の隣でずっと通行人の女性を口説いていた人の肩を叩いた。
｢大先生、こいつやろ。さっきからずっとチリソースだ七味だって言うとるし。絶対こいつやろ｣
｢なんやねんシッマ、今忙しいんやけど……あ｣
｢あ、この前のケーキの人｣
｢ｳﾞｯ、地味にその覚え方傷つくな……｣
大先生と呼ばれたもう1人の人はだるそうにしながらやっとこっちを向いた。その顔には見覚えがあり、思わずお互い思わず声をだした。
この前大量のケーキを買っていたイケメン眼鏡男子である。
｢だーっはっはっ、大先生、ケーキの人やって｣
｢うるさいねん、黙れやシッマ｣
金髪のイケメンはめちゃくちゃでかい声で豪快に笑うとばしばし相方の背中を叩いた。うん、痛そうだ。
私も耳が痛い。
｢ひ、久しぶりやね、Aちゃん。あ、鬱って言います。気軽に大先生って呼んでな。こっちの声でかいやつがコネシマ｣
｢えっと、Aです。よろしくお願いします……？と、ところで、お二人は、私に何か御用で？｣
｢せやねん、ずっとあんたのこと探しとったんよ｣
コネシマが目的を思い出したように肯定する。大先生も同じように頷いた。
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菜っ葉(プロフ) - トキさん» こんにちは！読んで頂きありがとうございます((*_ _) 非公開か削除にしようと考えていましたが、有り難いことにここ数日で多くの方に読んで頂いておりまして、今はパスワードを設定することも考えています！詳しくはまた後日小説内にてお知らせしますので、何卒…！ (2020年11月24日 17時) (
レス) id: b9fbe2e237 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - こんにちは！楽しく読ませてもらってます。非公開or削除との事ですが、パス設定ではダメなんですか？ (2020年11月24日 17時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
菜っ葉(プロフ) - カイロさん» ひえ…好きだなんて…こちらこそありがとうございます…！！！頑張ります…本当にありがとうございます… (2020年4月22日 23時) (レス) id: b9fbe2e237 (このIDを非表示/違反報告)
カイロ(プロフ) - あああ…好きですありがとうございます…。更新頑張ってください! (2020年4月18日 16時) (レス) id: 5eb6f41ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜っ葉 | 作成日時：2020年3月10日 3時
