あなたに、一目惚れしました。

雨の日 2 ページ2

you side







｢あっ、どうぞ｣






そう言って私に傘を差し出す。




｢ありがとうございます｣




といって頂戴させて頂くこともできないわけで、




｢いえ!大丈夫です!｣




というと




｢いえいえ!僕こそ！｣




と返され、




｢いや!貰ってください!｣



というと





｢いや、お姉さん、傘買ってまっすぐ帰った方がいいですよ。もう暗いし。｣





それに……服。






｢濡れてヤバい格好になってますよ｣






と付け足された。






ふと自分の服を見ると





ワイシャツから下着が透けている。


え私この格好でコンビニハシゴしてたの?




｢……じゃ、気をつけて。｣





そう言ってスタスタと帰っていく男性を尻目に





｢すみません…傘ひとつお願いします｣







と私は小声で傘を買う。

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