エピソード6 ページ7
* * *
「おーい!リヒト〜!」
ユウナさんの背後から人影が見えた、
琥珀色の髪に澄んだ紅の瞳。その横には水色の髪の少女。透き通った肌にほんのり色の付いた頬。口元はかすかに微笑んでいるが、曇りのないグレーの瞳の奥には微笑み一つない。…美しい。
さっきまで表情一つ変えなかったその少年は自分の名前が呼ばれると、
ハッと頬を染める。
…はい、リヒトさんね。
「へぇ、リヒトくんっていうんだ。よろしくね。」
勝ち誇ったようにリヒトさんに言うユウナさんはわざとイタズラに笑った。
「…くそ。タイミングが最悪だ…。」
リヒトさんはかけよってきた琥珀色の髪の少年に「大声で名前を呼ぶな…。」と注意する。
「あ、ごめんーw お、君達も目覚めたんだ。オレはコイツと同じ、アイオライト学園に通う3年のカズマだ。よろしくな!」
ニカッと屈託のない笑顔を向ける少年。
アイオライト学園…?
本で読んだことがある。いつしか…覚えてないけど。
なんだっけな。 SF小説で読んだ。
未来都市には宝石の名前がつけられた学園が7つあって、それぞれ特殊能力を持った生徒が学園を取り締まるんだって…。
まぁまさかね。ただの小説だし。フィクションだし。
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富岡圭(プロフ) - なのはなさん» ありがとうございます!後日、完成したら報告します (2017年12月30日 9時) (レス) id: b8b84b74c1 (このIDを非表示/違反報告)
なのはな(プロフ) - 富岡圭さん» コメントありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 (2017年12月30日 9時) (レス) id: fffa902895 (このIDを非表示/違反報告)
富岡圭 - 週刊DREAMという雑誌の企画で「2017作品まとめ」で紹介したいんですがよろしいでしょうか? (2017年12月29日 23時) (レス) id: b8b84b74c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なのはな | 作成日時:2017年12月3日 21時