エピソード24 ページ25
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高らかに鳴り響くトランペットの音色。新入生歓迎会の幕が上がった合図だ。
優雅なピアノと共に様々な楽器が歌い出す。
天井に飾られる無数のダイヤモンドと大きな大きなシャンデリア。
ここはアイオライト学園唯一の大広間。
今夜ここに募った生徒達は皆、おとぎ話の中に出てくるような格好をしている。
私は水色の髪を揺らしながらテーブルの上に置かれたマカロンに手を伸ばした。
「ねぇ、あゆらさん見て!次は生徒の有志によるステージだって。」
いちかちゃんは小動物のようにきゃっきゃとはしゃいで指をさした。
と、ふとあれ?と不思議そうに首をかしげる。
「ソウシさんは…?」
「あれあいつどこ行ったんだ?」
カズマもソウシの姿が見えないことに気づき、2人はあたりをキョロキョロと見渡す。
『さぁ〜みなさん!ここからはお待ちかね!イケメン、ソウシくんによるバイオリン演奏〜!!』
司会者の紹介で会場がよりいっそう賑い、奥から出てきたのは恥ずかしそうにハニカミながらバイオリンを手にするソウシの姿。
「カズマ…毎年恒例だろ…いい加減覚えろよ。」
リヒトはカズマを横目に呆れたように溜め息をつく。
私達3人は「えぇっ!?」と驚きを隠しきれない。
「ソウシさん、バイオリン弾けるんですか?!」
いちかちゃんは目を白黒させてリヒトに問う。
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富岡圭(プロフ) - なのはなさん» ありがとうございます!後日、完成したら報告します (2017年12月30日 9時) (レス) id: b8b84b74c1 (このIDを非表示/違反報告)
なのはな(プロフ) - 富岡圭さん» コメントありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 (2017年12月30日 9時) (レス) id: fffa902895 (このIDを非表示/違反報告)
富岡圭 - 週刊DREAMという雑誌の企画で「2017作品まとめ」で紹介したいんですがよろしいでしょうか? (2017年12月29日 23時) (レス) id: b8b84b74c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なのはな | 作成日時:2017年12月3日 21時