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エピソード15 ページ16

行き道で説明を、とは言っていたものの、
私たちがそれぞれで話していたからかそういった話はされなかった。


前を見れば美しい装飾の、
まるで高級ホテルのような大きく高い建物が見え、私は息を呑む。


少し先に見えるその寮を示したアーサー先生は、
私たちにその寮を示したあと少し前に出て歩き始めた。


近くに寄ってこられたことに少し緊張を顔に滲ませたユウナさんは
小さく息を吐き出している。


その仕草に気づいたのかユウナさんの方を不思議そうに見たアーサー先生に誤魔化すように笑ったあと、
「そういえば、」とユウナさんは本当に好奇心一色の質問にしか聞こえないような自然な声色で、楽しげにアーサー先生に問いかけた。



「そういえば、先生って恋人とかいらっしゃるんですか?」


思わぬ質問だったらしい。きょとんとした顔を一瞬見せてから、彼は目を細める。


「女の子はいつの時代でも恋の話が好きだね。

……あぁ、そこに見えるのが学生寮だ。今の時間なら出迎えにアンドロイドが……」


そこまで言ったところで誤魔化されていることを察した
ユウナさんの小さく拗ねた目に気づいたらしい。

少し考える仕草を見せてから、彼はそっと、
人差し指を唇にあて、いたずらに笑って見せた。


「……秘密。」

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作品ジャンル:SF, オリジナル作品
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富岡圭(プロフ) - なのはなさん» ありがとうございます!後日、完成したら報告します (2017年12月30日 9時) (レス) id: b8b84b74c1 (このIDを非表示/違反報告)
なのはな(プロフ) - 富岡圭さん» コメントありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 (2017年12月30日 9時) (レス) id: fffa902895 (このIDを非表示/違反報告)
富岡圭 - 週刊DREAMという雑誌の企画で「2017作品まとめ」で紹介したいんですがよろしいでしょうか? (2017年12月29日 23時) (レス) id: b8b84b74c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なのはな | 作成日時:2017年12月3日 21時

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