番外編 お正月 ページ36
ー貴方sideー
多分夜も更けた頃。
誰かに揺さぶられる感覚で目を覚ました。
貴「んぬ…」
相「天地、起きれるか。」
貴「……相澤先生？」
相「そうだよ。」
目を擦りながら上半身を起こす。
ぼんやりとした視界のまま眼鏡を探していたら、
先生が渡してくれた。
相「無理に起こしてすまないな。」
貴「大丈夫、です。」
何度か目をぱちぱちしながら話す。
眠い。目が開かない。
貴「えと、俺、なんかやりましたっけ」
相「いや、叱りに来たわけじゃないよ。
俺たちと初詣でも行かないか？」
貴「初詣…？｣
話には聞いたことがある。
家族とか、友達とかと一緒にお参りに行くやつだよね。
でも…
貴「それ正月に行くやつじゃないんですか？」
相「今日は正月なんだよ。」
呆れたような、でも可笑しくて笑いそう、みたいな顔をされた。
そうか、今日はもう元旦なのか。
冬休みに入ってから日付感覚が狂いまくっていて、
今日…いや昨日か。
昨日が大晦日だってことも知らなかった。
相「無理にとは言わないよ。
…でも、来て欲しい。」
貴「行きます。」
相「判断がはやい」
貴「先生それキャラ違います」
しかも若干古いし。
今流行りの漫画やアニメは分からないけど、
そのネタが少し前ってのは分かるぞ。
…え、違うかな。(困惑)
貴「どこの神社にどなたとですか？」
相「ここ(雄英)から最寄り駅の方に降りる途中にある神社だよ。
俺と、天地と、山田だな。
彼奴はさっき仕事納めだったから神社で合流だ。」
貴「うわぁ…お仕事大変ですね(棒読み)」
ラジオだろうな、最近聞いてないけど。
ぽつぽつと談笑しながら着替えて準備する。
部屋用の上着1枚脱いだだけでめっちゃ寒いんだけど何？？？
どうせ寒いなら雪ふれよ。(そうじゃない)
あー、髪くくるのめんどくさい。
たまにはそのままでもいいか…
いや、梳かすだけ梳かそう。
流石に寝癖そのままで先生方にお供はできない。
貴「すみません、準備に時間かかっちゃって。」
相「…いや、大丈夫だよ。」
そっと顔そらされたんだけど。
絶対大丈夫じゃないじゃん。はよしよ。
相「(人前でいきなり着替え出すのどうにかならないのか？)」
貴「…あ、お賽銭ってどのくらい持っていくものなんですか？」
相「そうだな…100円玉か500円玉が1枚、50玉数枚ぐらいでいいと思う。」
貴「意外と少ないんですね。」
相「神社自体があまり大きくないからな。
社も多くないんだよ。」
文 字 数
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ただの死神（大噓） - 面白すぎる…！こんな神作品をありがとうございます…！ﾊﾊｰｯ (2022年7月2日 7時) (
レス) @page30 id: dc8ec99537 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます！ (2022年2月4日 23時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
wolf(プロフ) - ぽ?さん» ありがとうございますm(_ _)m✨なるべく更新できるように頑張ります！ (2021年11月3日 21時) (レス) id: 82c45eb9bd (このIDを非表示/違反報告)
ぽ? - 失礼します！すごく面白くて、三周してきました!これからも、更新頑張ってください!失礼しました! (2021年10月31日 18時) (レス) @page29 id: f2e7fed4cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：wolf | 作成日時：2021年4月10日 20時
