・ ページ2
学校が終わり結び屋に向かおうとすると
｢春歌〜今日プリとらない？」
と光希は言う
｢ごめん光希。私ちょっと用事があって」
｢そうなんだ！じゃあまた今度ね」
｢じゃあね」
そういって光希と分かれ結び屋に向かった
地図に書いてあるところに向かっていると段々街中に入っていった
｢ここ？」
私がたどり着いた場所は
｢喫茶店」
老舗の喫茶店だった
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
中から1人の男性が出てきた
｢すっすいません！」
｢はい」
｢ここって結び屋なんでしょうか？」
｢あなたもですか」
優しそうな男性がそういった
｢私も結び屋に用がありここまで来たのです。中に入ってカウンターにいるおじいさんに結び屋はどこですかと聞くと案内してくれます。」
｢ありがとうございます」
｢君も悔いがあるんだねぇ」
そういいながら男性はその場を去った
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
｢いらっしゃいませ〜」
中にはくつろいでいるおじいさんやお話をしている奥さん、子供と沢山のお客さんがいた。
｢すいません」
｢なにかご用ですか」
おじいさんがそう答えた
｢結び屋はどこですか」
｢ご依頼ですね、では案内いたします」
そう言われ、私はおじいさんの後を着いていった
奥に入り階段を上がるとそこには廊下を挟んで二つの部屋があった
｢少しお待ちください」
そう言うとおじいさんは左手の部屋に入っていった
｢どうぞお入りください」
｢失礼します」
私は左手の部屋に入った
｢天国と地の結び屋へようこそ。私の名前は滝口海翔です。」
私は入ってビックリした。結び屋の店員？さんはすごく顔立ちが整った20代ぐらいの男性だった。
｢こんにちは」
｢こんにちはどうぞお掛けください」
彼は優しく微笑んだ
｢すいません早速なのですがこの広告に書かれてることって本当ですか？」
｢疑っているのですか？」
｢じっくりお話を聞きたくて」
｢分かりました。では、お話ししましょう」
その後30分ぐらいお話を聞いた。彼の能力、今までの方たちのデータ、どんなことでも話せるなど内容は様々。
｢そうなんですね〜」
｢はい」
｢分かりました。お願いしてもいいですか？」
｢はい。ご依頼をどうぞ」
｢私が伝えたい相手は父です」
「お父様ですか」
「はい、父は長距離ドライバーだったのですが私が幼い頃に交通事故で亡くなってしまいました」
「そんなことが」
「なので、大きくなった今父に気持ちを伝えたくて」
「分かりました。ご依頼承ります」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NANA.Y | 作成日時：2022年4月13日 7時
