こちら結び屋です ページ1
〜天国と地の結び屋〜
皆さんこんにちは。
こちらは結び屋です。
んなになに結び屋とは何かって?
この結び屋では亡くなった方とあなた方人間を繋ぐお仕事をしています。
大切なあの人に伝えたいこと、謝りたいことなんでもご相談ください。
私があなたがたの思いを亡くなった方にお伝えします。
1回につき500円です。
もし、興味がありましたらぜひお立ち寄りください。
最後に注意事項を貼っておきますね。
〜注意事項〜
・結び屋で繋ぐのはあなたがたの知り合いだけです。
・あなた方とお亡くなりになった方は会話はできません。
・一番最初の項目を破った方は何が起きても責任は 取りません。
｢結び屋…｣
本当なのか私は思った。私の名前は宮西春歌。高１だ。幼い頃長距離ドライバーだった父を交通事故で亡くした。今は母と兄と3人で暮らしいている。
｢春歌〜って結び屋？なにそれ〜！｣
そういって私の名前を呼んだのは友達の
｢なんか亡くなった人と生きてる人を結びんだって〜｣
｢誰でもいいの？｣
｢ううん知人だけだよ｣
｢ていっても全部嘘だろうね〜｣
光希はこういうのを信じないタイプだ。私もだけど。父のことを知らない光希はいつものようにウソウソと笑いながら言った。いつもの私ならそうなったであろう。でも今回はいつもと違う。死んだ人間に思いを伝えられるというものだから。だけど私はいつものように
｢そうだよね｣
と、言った。
｢そんな死んだ人間と会話しますってどんな根拠があって言ってるだろうね。せこい稼ぎかただね〜｣
続けざまに光希が言った。私もそれに対し一度頷いた。
｢うん｣
本当に噓なのかな。もし、本当に繋がれるならお父さんに伝えたい。
｢じゃあ私行くわ。春歌また明日ね〜｣
｢うん、また明日！｣
明日の学校帰りに寄ってみようと思った。500円なら安い。でも、噓の可能性も高くはないから1度しっかりと話を聞いたり、ネットの声も聞いてみるのもありだ。
｢天国と地の結び屋っと｣
スマホで検索をかけてみる
｢星4.5って凄い評判｣
口コミを見ると亡くなった人に思いを伝えられてスッキリしたなどが書かれていた
｢明日、行こう｣
私はそう口にした。
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作者名：NANA.Y | 作成日時：2022年4月13日 7時
