銀魂さくらさくら (ページ6)

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親のけた名前に大層な理由はないが、意味はあるページ6

少女の笑顔にその場の人間が全員動きを止めた。明るく朗らかなその笑みは、先ほどまでのいっそ冷たいまでの無表情とはまるで違うものだったから。
それは向日葵の様に大らかなものではないけれど―――そう、まるであの桜の様だと、松陽はそんなことを思った。

銀「…んだよ、笑えんじゃん」

「え？」

銀「人形みたいに無表情でよ、笑い方知らねぇのかと思ったよ。」

「そう、かな」

首をかしげるその可愛らしい動作に松陽はまた笑い、今度はこちらから尋ねてみることにした。

松「それで、名前はなんというのですか？」

「………なまえ？」

高「…お前、まさか名前がないとか言わねえよな？」

「…わかんない。あったのかもしれないけど、呼ぶ人もいなかったし。必要もなかったの。」

松「…そうですか。では銀時、晋助、小太郎、三人でこの子の名前を考えてあげてください。」

三人「「「え？」」」

松「名前というのは人が生まれついたとき誰もが最初に貰う贈り物。己の魂を表す大切なものです。この子の魂にふさわしい名前を、考えてあげてください。」

銀「名付け親ってことか？俺らが集まってもネーミングセンスのかけらもねぇぞ。」

高「テメーと一緒にすんな。」

銀「んだとこら上等だ！てめぇよりいい名前考えてやる！」

「………？」

松「ふふ、大丈夫ですよ。きっと素敵な名前を、貴女にくれるはずです。」

大きな目で見上げてくる名もなき少女を優しく撫で、目線を合わせるようにしゃがみこみ、松陽は内緒話をするように小さな声でつぶやいた。

松「私からも、貴女にささやかですが贈り物を考えたんですよ。」

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どうも作者です。
いやはや亀更新で申し訳な…え？誰も待ってない？
ばかやろーギンタマンにだってなぁ、不特定少数のコアでコアなファンがいるんだよそしたら俺にだって待ってくれてる人がいてもおかしくねぇだろうが(切実)

…どうか見捨てず、これからもよろしくお願いいたします。