【東海オンエア】きっと明日の夢は見ない

ep.5 先のこと ページ6

それから少しもしない内に、俺はAと一緒のバイト先を辞めた。





特に深い意味はなかったけど、バイト先の人にバレたら色々と面倒だし、それが理由でAが働きづらくなるくらいだったら、俺が先にフェードアウトした方が後々いいかなと思ったから。





それから俺は、新しいバイト先でざわくんと出会ったりして、何だかんだ楽しい毎日を過ごしてた。






付き合って３年くらい経ったあたり、俺たちは同棲を始めた。






俺はバイト生活を辞め、YouTubeで生きていく道を選び、Aは続けてたバイト先で認められ、社員に上がっていた。





堅実に生きるAと、いばらの道を進む俺。
進む道は違うけど、Aは誰よりも俺のしたいことを理解してくれて、支えてくれる。
そんなAが、俺の誇りだった。






「A、」


「なーに、てっちゃん」






同棲するとなると、一緒に動画を撮っていく仲間を紹介しておかなくては。
そう思い、俺はAにメンバーの名前だけを伝えた。





「これから毎日のように家に来ると思うから、そんときまた紹介するわ。」





「うん、分かった！楽しみだな、てっちゃんのお友達に会うの」





本当は誰にも見せたくないけど、

内心そう思ったけど、一緒に住むからにはどうしても顔を合わせることになる。




‥りょうにはきつく釘を刺しておかねーとな。

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