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ナイフ問題を解決した後

私は部屋から出ていく

「……あ?二人共どうしたのさ」

ずっと一階の玄関の方を見つめ続ける二人

エリの隣に移動して私も玄関を見てみる…

「え?なにあれ?わ、私?」

「……ヒィ…」

目を見開きガタガタ震えながら

私の方を振り向くエリは小さく悲鳴をあげて

座り込んでしまう


もう一度偽物を見てみる

あの服、あの髪型は完全に私だ

でもその偽物の私は

頭が真っ二つに、割れていた

「A!?お前だよな!
 幽霊とか化け物じゃねえだろうな!あれはなんだ!」

私の両腕をケントに強く掴まれる

「ケイト!?あれは偽物だよ!私はここにいる
 幽霊でも、皆を襲うような化け物でもないよ」

「本当なのか!本当にお前がAなのか!」

「そうだよっ、私、橋下 A
 ちゃんと触れてるでしょ、幽霊じゃない
 あれは偽物で私が本物なの!」

段々、力が加わる、痛い

「ケントっ ケント痛いよ、腕折れちゃう…」

「あ、ああ…すまん」「ううん、大丈夫」

正気を取り戻し、やっと私の腕が解放された

「ほら、行こう、r((「嫌!」

……そうだよね、仕方ないよ

こんな目にあって気が狂うのも当然


「可笑しいよ!なんで私がこんな目に会うの!?
 なんでこんな嫌な思いをしなきゃいけないの!?
 なんであんなもの見なきゃならないの!?

 逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい
 にげたいにげたいにげたいにげたいにげたい
 ニゲタイニゲタイニゲタイニゲタイニゲタイ」


ずっと逃げたいを叫び続けるリエは

昔のリエじゃなくなっていた

自分の顔を引っ掻く手

見開き段々水分を失っていく目

目の前にいる私から逃げるように

ズリズリと下がっていくリエは

ボロボロの柵に寄りかかってしまい

腐りきった木は折れて、その部分だけ崩れる


「えぇ?」



腐った柵の木とエリが一緒に

頭から、一階へ落ちていった…































「…リエエエエェェェエエエエエェエエエエェェエエエ

 アァ…ア、リエ?アアアァァ」

耐えられないよ…こんなのっ!!!

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作者名:Uta | 作成日時:2014年12月25日 17時

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